製造業とエンジニアリング業との相互協力
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製造業とエンジニアリング業との相互協力
日本の戦後産業史を振り返ると、まず製鉄・化学・発電等の大規模プラントが拡充され(1950-60年代)、それに続いて様々な製造業が勃興し日本経済を支えました(1970-80年代)。1980年代以降は、情報化(IT化)、グローバル化が継続し、2010年代以降は、Industry4.0 (第四次産業革命:ドイツ・EU)やソサエティ5.0(日本)といった産業構造の歴史的転換を促す動きが世界的に推進されています。
現在の製造業は製品エンジニアリング、工場エンジニアリング、およびサプライチェーンマネジメントという3つの異なる業務フローが会合する重要なプロセスであるとされています。
これらの歴史的背景や状況を踏まえ、製造業とエンジニアリング業(プラントエンジニアリング、総合建設、コンサルティング他)とが、今一度相互協力を深める必要があると考えられます。
ENAAは、日本の高度経済成長が転換期を迎えつつあった1978年に、国内エンジニアリング業の振興を目的として設立されて以来40年以上にわたり、エネルギー供給と環境保全との両立、都市づくり、循環社会システムの構築、国際標準枠組みへの参画といった社会・技術課題に、複数の研究部会・専門部会が取り組んできており、本研究会の活動もそうした取り組みの中の一つです。