調査研究報告書

1990-プ5 次世代高度分離技術の調査・予測・解析および同技術を活用したシステムの構築に関する調査研究報告書
カテゴリー:調査研究全般(TDD) 更新日:1990.07.16
次世代高度分離技術が目標とすべき課題として超高精度、分子オーダーでの高純度分離の研究と大規模分離技術、地球環境問題の解決に有効な高度分離技術の構築が必要であることがわかった。
また、分離技術に対するニーズが、実際の研究活動にどのように反映され開発が進められているかを調査した結果、積極的に進められているテーマは、①蒸留分離②吸収分離③抽出分離④吸着分離⑤晶析分離⑥膜分離⑦濾過分離とわかり、今後の分離技術開発の流れをある程度明らかにできた。
火力発電所の燃焼排ガス分離技術についてスタディーした結果、既存の分離操作によって技術的には高濃度の炭酸ガスを分離できることが確認されたが、最も経済的なケースを探ってみても、発電所の発電量の約7%を分離のエネルギーとして消費してしまう。しかも、分離設備の原価償却を含めた運転コストを考慮すると、現状の発電原価をkwh当り27%アップしなければならないとの結果になった。
<委員長:佐田栄三(京都大学 工学部 化学工学教室 教授)
委員:17名
オブザーバー:2名
研究員:1名>